TradingViewのデスクトップアプリとブラウザ版の違い

「TradingViewのブラウザ版とデスクトップアプリは何が違うの?」
「デスクトップアプリを使うためのインストールの方法を教えて。」
ブラウザ版があまりに便利なため、デスクトップアプリを利用していないのではないでしょうか。
今回は上記の疑問を解決し、デスクトップアプリを使うメリットまで画像付きで解説します。
【この記事で分かること】
- デスクトップアプリのワークスペースについて
- ブラウザ版とデスクトップアプリの3つの違い
- デスクトップアプリのダウンロードとインストール方法
チャートや相場情報を集約するワークスペースでは、ブラウザ版よりも効率よくデータを分析できます。
相場に本気で臨む方におすすめの、デスクトップアプリの魅力をお伝えしていきます。
Index
TradingView(トレーディングビュー)のデスクトップアプリとは
TradingViewのデスクトップアプリは、ブラウザ版よりも効率的なチャート分析と相場情報の収集ができるツールです。
検索ブラウザ※に表示される余計な情報を排除することで動作スピードが高速化し、相場に集中できる環境を構築できます。※Google Chrome、Microsoft Edgeなど
1つのタブブラウザをワークスペースと呼び、チャート・銘柄情報・注目ニュースなど、相場に必要な情報をシームレスに分析できます。

世界市場の動向から個別銘柄に至るまで、多彩な金融商品を1つのワークスペースに集約し、1クリックで調査対象を切り替えられます。
「ブラウザ版でもできるけど何が違うの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
続いては、使い込むほどにブラウザ版にはない利便性の高さが分かる、デスクトップアプリ特有の3つの機能をご紹介します。
TradingView(トレーディングビュー)のデスクトップアプリとブラウザ版 3つの違い
デスクトップアプリとブラウザ版には、3つの違いがあります。
- トレード・投資の情報のみ表示できる
- シンボルをタグ付けして同期できる
- ワークスペースとして設定・保存・復元できる
使い込むほどにメリットを実感できる機能ばかりです。
①トレード・投資の情報のみ表示できる
1つ目の違いは、タブブラウザに表示される情報です。
ブラウザ版では、画面上部にURL(①)やブラウザの拡張機能(②)、ブックマーク(③)などが表示されます。
その一方、デスクトップアプリはトレードと投資に関する情報と分析ツールのみを表示できます。

デスクトップアプリなら余計な情報を排除でき、チャートのみを表示するなど、トレードに集中する環境を作れるメリットがあります。
その他、ブラウザ版では銘柄一覧やニュースフロー等を表示する際に、サブウィンドウと右サイドバーから展開します。

もう1つの方法は、ホーム画面に移動してから選ぶため、手間がかかります。

デスクトップアプリでも、サブウィンドウと右サイドバーから各情報を展開できる点はブラウザ版と同じです。
注目点は、画面右上のデスクトップアイコンをクリックするだけで、保存したチャートレイアウトや投資アイデアなど、1クリックで一覧表示できるシームレスな仕様にあります。

デスクトップアプリは、ノイズになり得る相場以外の情報を排除して、チャートと銘柄分析に集中したい方におすすめです。
【補足】1クリックで展開できないときはキャッシュをクリア
「・・・」アイコン(①)をクリックして設定(③)を選びます。サービス(④)をクリックし、アプリのキャッシュ(⑤)とブローカーのキャッシュ(⑥)のクリアをお試しください。

改善しないときは、ファクトリーリセット(初期化)をご検討ください。
また、デスクトップアイコン(②)はログイン後に表示できます。TradingViewが初めての方は、完全無料のBasicプランから始めるのが良いでしょう。
②十字カーソルを同期できる
2つ目の違いは、十字カーソルを同期できることです。マルチタイムフレーム分析で、各時間足における分析日時を合わせることが容易になります。

ドル円の日足・4時間足・1時間足・15分足を展開しました。日足に十字カーソルを当てて操作すると、各時間足で日時の上に縦に伸びる破線が同時に動きます。
また、異なる商品・銘柄でチャートの強弱・相関関係を測るときにも便利です。

使い方としては、ドル円が下落を再開した日から十字カーソルを右にスライドすると、ユーロドルと日経225は上昇、BTCUSDTは横ばいとなり、異なる銘柄間のトレンドや強弱間の把握が簡単になります。
さらには、MT5やMT4のように専用のインジケーター等をインストールする必要がない点もメリットです。
③ワークスペースとして設定・保存・復元できる
デスクトップアプリのワークスペースとはタブブラウザ一面に表示させるレイアウトを指し、チャート分析や銘柄のスクリーニング、商品別のニュースフローや投資アイデアなどを収集できます。
ブラウザ版では、ウィンドウを閉じた際に保存していないタブを再現できないのに対し、デスクトップアプリでは自動保存されていて、全てのタブを復元できます。

この機能が相場分析の効率を一段と高めます。
例えば日本時間の早朝、米国市場を分析する場合、チャート画面(①)で景気に敏感なダウ工業株30種平均を分析し、サブウィンドウ(②)で米国市場全体の時価総額上位の銘柄の株価動向を株式スクリーナーでチェックします。

さらに、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に限定して出来高増加(③)・値上がり率(④)・値下がり率(⑤)のランキング等を調べることで、個別銘柄からセクター別の資金流出入に至るまで、1つのワークスペース内であらゆる分析が可能です。
1つのウィンドウで他セクター・多銘柄を分析した複数のワークスペースが存在するとき、そのウィンドウを閉じたとしても、デスクトップアプリを再起動するだけで前回の状態を再現できます。
TradingView(トレーディングビュー)のデスクトップアプリのダウンロード~インストールまで
ここからは、デスクトップアプリのダウンロードからインストールまでを画像付きで説明します。
画面上部の詳細(①)からデスクトップアプリ(②)をクリックします。

ご使用のパソコンに合わせて「Windows用」「macOS用」「Linux用」から選びます。1クリックするだけで、ダウンロードが始まります。

指定したフォルダにダウンロードされたファイルを開きます。

ポップアップ表示から「インストール」をクリックします。

チャート画面が一覧表示されたらインストール完了です。

デスクトップアプリがインストールできないときの対処法
TradingView公式サイトのヘルプセンターには、デスクトップアプリをインストールできないときのケーススタディが記事としてまとめられています。

記事から問題を解決できないときは、検索欄から回答を探します。
ケーススタディはこちら → TradingView|ヘルプセンター|デスクトップ
それでも問題を解決できない場合、有料プランにはなりますが、チケット制のカスタマーサポートのご利用をご検討ください。
なおシステム要件について、TradingViewからはOSのみの説明に留まっています。
OS | 要件 |
---|---|
macOS | Catalina 10.15以降 |
Windows | Windows 10 64ビット バージョン20H2以上 Windows 11 64ビット |
パソコンに関しては、MT4が動作するスペックを1つの目安になさってください。
情報元 | CPU | メモリ |
---|---|---|
OANDA証券 | CPU Pentium 1GHz(推奨:2GHz以上) | メモリ512MB以上(推奨:1GB以上) |
楽天証券 | 1.2GHz以上 | 32bitの場合1.5GB、64bitの場合2.5GB |
OANDA証券は、上記を最低限のスペックとして案内されています。
TradingView(トレーディングビュー)のデスクトップアプリは本格的なトレードにオススメ
今回はデスクトップアプリ特有の機能に焦点を当てることで、ブラウザ版との違いが分かる解説をしました。
もう一度、大切なポイントを振り返ります。
【この記事のまとめ】
- ブラウザ版のタブがデスクトップアプリのワークスペースに該当する
- ワークスペースがチャート分析と相場情報の収集と考察を効率化する
TradingViewのデスクトップアプリは、個人とプロの情報・取引環境の格差を0に近づけてくれます。
ワークスペースをフル活用し、本格的な投資とトレードにお役立てください。
誰でも手軽に始められるブラウザ版を深く知りたい方は、以下の記事もご参考ください。