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【無料3選】TradingViewでおすすめの通貨強弱インジケーターでFXチャートを攻略

2023年02月26日 公開 
2024年03月15日 更新
TradingView通貨強弱表示3選-アイキャッチ
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通貨強弱チャートはどのように見ればいいの?」
「TradingViewで通貨強弱を判断する方法は?」
「通貨強弱を表示するおすすめのインジケーターは?」

これらの疑問を解決し、実際のFXにおける通貨強弱の実践的な見方まで解説します。

この記事で分かること

  • FXにおける通貨強弱の見方
  • 通貨強弱が瞬時に分かるTradingViewのおすすめインジケーター
  • 無数にある通貨強弱から人気のインジケーターを検索する方法

本記事では通貨強弱の基本を解説した上で、TradingViewが独自開発したヒートマップと通貨インデックス(通貨の価値を示す指数)も紹介します。

通貨ペアのトレンド分析に活かすため、ぜひ参考にしてください。

通貨強弱チャートから為替市場の資金の流れを読み取れる

通貨強弱チャートが示すのは、USDやEUR、JPYといった一つの通貨毎の相対的な強さです。

これによってどの通貨に資金が流れているのかが分かり、FXにおいてトレンドが発生している通貨ペアを見つけやすくなります。

FXではUSDJPYEURUSDといった通貨ペアが取引対象ですが、この通貨ペアは基となる通貨自体の強弱に連動して動くからです。

通貨強弱チャートの模式図

例えば、通貨強弱チャートが上のようになっているケースを考えてみてください。

このチャートからは、EURが上昇しており強く、USDは横ばいで普通、JPYが下降しており弱いことが読み取れます。

EURが強いということはEUR関連の通貨ペアは総じてEUR高に動いており、JPYが弱いということはJPY関連の通貨ペアは総じてJPY安に動いているはずです。

そのため、例えば上昇するEURUSDUSDJPYと比べて、EURJPYはより大きく上昇していると推測することができます。

通貨強弱チャートに基づいてUSDJPYを重点的に監視しておけば、利益を獲得するチャンスは自ずと広がっていくでしょう。

このように、さまざまな通貨の強さを同時に示す通貨強弱チャートを使えば、一目で為替市場全体における資金の流れが分かります。

これによってトレンドが発生している通貨ペアを見逃すことがなくなり、利益を伸ばしやすいトレンド相場に出会いやすくなるというわけです。

通貨ペア選択という段階でFXトレードを手助けしてくれる通貨強弱チャートですが、さまざまなものが開発されています。

ここからは無料で手軽に使用できるTradingViewを使って、通貨強弱をチェックする方法を紹介していきます。

TradingViewでおすすめの通貨強弱インジケーター

TradingViewで通貨強弱を表示するおすすめのインジケーターは、次の3つです。

  1. Currency Strength Chart(コミュニティスクリプト)
  2. 通貨強弱ヒートマップ(公式)
  3. 通貨インデックス(公式)

これらを使用することで、グラフやヒートマップなどから一目で通貨強弱をチェックできるようになります。

①Currency Strength Chart(コミュニティスクリプト)

1つ目の通貨強弱インジケーターは「Currency Strength Chartです。各通貨チャートを色分けし、ゼロラインからの乖離率で通貨ごとの強弱を瞬時に判別できます。

Currency Strength Chart

通貨強弱の見方について、米ドル(USD)の橙色チャートに注目してください。

ゼロライン(黒破線)より乖離しているときが強く(①)、他の通貨と強弱入りまじるときは、ゼロライン付近で各通貨チャートと交錯します(②)。

つまり、ゼロラインを基準にした位置関係を見ることで、通貨の相対的な強弱感が瞬時に分かります。

また、通貨コードを色分けした通貨強弱のリアルタイムランキング(赤四角)を表示できます。

相場に変化がなくチャートが狭いレンジで交錯した際、ランキングの入れ替わりによって徐々に強く・弱くなっている通貨の見極めに役立ちます。

Currency Strength Chartはコミュニティスクリプトの一つで、数ある通貨強弱インジケーターの中でもいいね数がトップクラスの人気ぶりです。

コミュニティスクリプトとは:TradingViewユーザーが開発したインジケーターです。独自性の強い指標が多く、ユーザー同士の評価システム「いいね」の数でランキングされています。

実際のチャート分析で使用する主要なパラメータは以下の通りです。

Currency Strength Chartのパラメータ

Mode:通貨強弱の表示設定
Resolution:通貨強弱を0にリセットする日時を指定
Lookback periods:計算に使用する期間を指定
Brokers:データ取得先の証券会社を指定
Calculated on:計算対象に終値またはティックを指定
通貨リスト:表示する通貨を指定

各パラメータの概要を説明します。

Modeでは「Auto」「Resolution」「Lookback periods」から通貨強弱の表示を設定します。

Autoはチャートの時間足に応じてゼロラインが自動設定されます。例えば日足にしたとき、年初に全通貨の強弱が0からスタートします。

ResolutionとLookback periodsは②と③の設定とセットになるので後述します。

Resolutionでは通貨強弱を0にする日時を指定できます。例えば1日を選ぶと、米国市場の閉場とともに各通貨の強度が0にリセットされます。

Lookback periodsは計算に使用するバーの本数と考えられます。詳細はスクリプトをご参考ください。

Brokersではデータを取得する先の証券会社を指定します。流動性が小さい銘柄を除き、大きな差は生じません。

Calculated onにある「After the bar closed」は価格の終値で計算し、「Every ticks」は全てのTick(配信される1つずつのレート)を用いて通貨強弱を算出します。

通貨リストでは、通貨強弱を表示する通貨と、チャートのカラーや太さを指定できます。

Currency Strength Chartはメインチャートの下に表示されるので、短期トレードの使い道として、通貨ペアをテクニカル分析しながら各通貨の動きを把握するために役立ててください。

②通貨強弱ヒートマップ(公式)

2つ目の通貨強弱インジケーターはヒートマップです。通貨の強弱を色の濃淡で示し、強い(買われている)ときには色が濃くなり、弱い(売られている)ときに薄くなります。

通貨強弱ヒートマップの中でも、TradingViewが開発したものは視認性に優れ、1クリックでチャート展開できる利便性の高さからおすすめしています。

TradingViewの通貨強弱ヒートマップ

通貨強弱の見方は、前日比がセル内に数値で示され、買われているときに緑色が濃くなり、売られているときに赤色が濃くなります。

例えばEURに対してUSDが弱いときは赤色(①)となり、JPYに対してUSDが強いときは緑色(②)になります。

通貨強弱を比較するエリアを限定したいときには「ヨーロッパ&アメリカ」「アジア太平洋地域、中東、アフリカ」を選ぶことで(③)、比較する通貨を選別してヒートマップ化できます。

通貨強弱からチャート分析したい銘柄が見つかれば、1クリックしてください。以下米ドル/円のようにシンプルチャートが展開され「高機能チャートで詳細を表示(赤四角)」することもできます。

ドル円のシンプルチャート

TradingView独自の通貨強弱ヒートマップを使うことで、機能性の異なるチャートをシームレスに表示できるメリットがあります。

③通貨インデックス(公式)

FXでは通貨強弱と同様に通貨インデックスも相場分析の指標として使われています。

通貨インデックスとは通貨の価値の変化を測定できる指標です。基準とした通貨の他の複数通貨に対する総合的な価値を数値化します。

例えば米ドルの価値を示すドルインデックスの場合、各通貨を発行する国との貿易規模で決まるウェイトを基にした係数と固定係数を掛け合わせて算出されます。

ドルインデックス = 50.14348112(固定係数) × EURUSD -0.576 × USDJPY 0.136 × GBPUSD -0.119 × USDCAD 0.091 × USDSEK 0.042 × USDCHF 0.036 ※:ウェイト
参考:ice FUTURES U.S.| What are the formula and the percentage weights of the component currencies?

TradingViewでは各国の通貨インデックスが一覧表示され、ヒートマップと同じく1クリックでチャート展開できて便利です。

TradingViewの通貨インデックス

一般的に通貨強弱は通貨ペアを基にして算出されますが、TradingViewの通貨インデックスを基にしたコミュニティスクリプト(※)もあるので参考にしてみてください。
(※)Currency Strength ALT v1.0|JustUncleL|2019 12月 16

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TradingViewで使いやすい通貨強弱インジケーターを探す方法

TradingViewで使いやすい通貨強弱インジケーターを探す際には、以下のような選び方をするのがおすすめです。

  1. 内蔵インジケーターから選ぶ
  2. エディターズピックから選ぶ
  3. ユーザーのいいね数から選ぶ

これらの方法をうまく使って、10万個を超えるTradingViewのインジケーターに埋もれている状況から、効率的にインジケーターを探すようにしましょう。

まずはTradingViewに標準搭載されているインジケーター(内蔵インジケーター)に通貨強弱が登録されているかを確認します。

内蔵インジケーターから通貨強弱を探す

内蔵インジケーターは「インジケーター、指標、ストラテジー」パネルでテクニカルを選んだ後、インジケーターに表示されたスクリプト名の一覧が該当します。

TradingView自体が定番かつ人気のテクニカル指標を厳選しているため、使いやすいものばかりです。

2023年2月現在、「通貨強弱」または「Currency Strength」の検索で表示されないため、2つ目の探し方「エディターズピック」から選びます。

エディターズピックとは:TradingView公認のアクティブユーザー(モデレーター)が厳選したインジケーター

エディターズピックから通貨強弱を探す

エディターズピックには「EP」のマークが付いています。インジケーターパネル上では条件検索ができないため、スクロールして目視で探してください。

通貨強弱では「Relative Currency Strength」がエディターズピックに選ばれています。

Relative Currency Strengthについて:「Currency Strength Chart」と同様の使い方ができ、ゼロラインに通貨などを指定できる特徴がある

最後に、エディターズピック認証された通貨強弱も見つからない場合、ユーザーの「いいね」の数で選別しましょう。

TradingViewにはユーザー同士がいいねで投票できる仕組みがあり、いいね数で実用的な通貨強弱をある程度スクリーニングできます。

いいね数が多い通貨強弱のコミュニティスクリプトを選ぶ

コミュニティスクリプト(A)、開発者(B)、いいね数(C)の順に表示されます。実用的な通貨強弱を効率よく選ぶため、いいね数の多さを優先するのが良いでしょう。

TradingViewで使いやすい通貨強弱を効率良く探すため「①内蔵インジケーター→②エディターズピック→③ユーザーのいいね数」の手順で選んでみてください。

TradingViewにおける通貨強弱チャートの見方

ここからはTradingViewの通貨強弱の見方を解説します。

  1. リスクオン・リスクオフ相場を判断する
  2. トレンドが強い通貨ペアの分析を補完する
  3. トレンド発生前の通貨ペアを探す

FXトレードで稼ぐための活用法を見ていきましょう。

①リスクオン・リスクオフ相場を判断する

近年はリスクオフで米ドルが買われる傾向にありますが、以前は日本円とスイスフランが顕著に買われ、2020年2月24日以降のコロナショックでも先行して2通貨は強くなりました。

ところがロシアウクライナ戦争では、ロシア軍がウクライナに侵攻を開始した2022年2月24日以降しばらく動きがなかったものの、米ドルが2通貨を抑えて買われ始めました。

通貨強弱でリスクオン・リスクオフ相場を判断
Currency Strength Chartを使用(通貨強弱は年初に0スタート)

基軸通貨である米ドルへの信頼と相まって、当時はインフレ懸念から米国FRBが大幅な金利の引き上げに舵を切り始めた時期です。

金利高を嫌気した投資家らによって株式・暗号資産(仮想通貨)などのリスク資産から資金が逃避しました。

リスクオフの円買い・フラン買いが鳴りを潜めつつあるチャートのように、通貨強弱は通貨ごとのマーケットインパクトを通貨ペアよりも純粋に描いてくれます。

市場の注目テーマに対する各国通貨の感応度を測るため、TradingViewの通貨強弱を活用してください。

②トレンドが強い通貨ペアの分析を補完する

TradingViewの通貨強弱はトレンドが強い通貨ペアの分析を補完できます。

例えばドル円とユーロ円が買われているとき、日本円が弱いことに加えて2つのことが考えられます。

  • ドルが強い
  • ユーロが強い

FXに利用する際、対象通貨の通貨強弱を見ることで買われている通貨と売られている通貨が一目で分かり、トレンドが強い通貨ペアの選別に役立ちます。

言い換えると、通貨強弱でより強い通貨と弱い通貨を組み合わせた通貨ペアが一番強いトレンドを形成しています。

FXの順張りトレードでは、通貨強弱でより強いトレンドの通貨ペアを選び、対象銘柄の押し目・戻り目を狙うことで勝率を高くできるでしょう。

なお今回のケースでは、通貨強弱ではなくユーロドルを見てドルとユーロの強さを判断できるので、使いやすい方法を優先してみてください。

③トレンド発生前の通貨ペアを探す

TradingViewの通貨強弱は、トレンド発生前の通貨ペアの発見に役立ちます。

FXでトレンド相場に移行する前、通貨ペアは一定の値幅でもみあう傾向にあります。

通貨強弱でトレンド発生前の通貨ペアを探す
Currency Strength Chartを使用(通貨強弱は年初に0スタート)

通貨強弱そのものを見ることで、通貨ペアのトレンド分析に優位性を見いだせるかもしれません。

これは通貨強弱のチャートだけでなく、TradingViewのヒートマップの色の濃淡の変化から通貨ペアのトレンドを把握する考え方も同様です。

通貨ペアのみに着目した分析の他、通貨強弱に焦点を当ててFXの優位性を発見するきっかけになるでしょう。

通貨強弱とは?基本から取引戦略まで動画で学ぶ

最後に通貨強弱の基礎知識が学べる有益な動画を紹介します。

現役為替ディーラーが「そもそも通貨強弱とは何?」の質問に詳しく答える内容です。

TradingViiewで通貨強弱を判断することは「資金効率の高い通貨ペア」を見極めトレードの収益率を高めることに繋がります。

動画の最後におすすめの取引戦略と通貨強弱を用いる際の注意点も紹介されているので、ぜひ参考にしてください。

TradingViewの通貨強弱でFXのトレンドを判断する

数あるTradingViewの通貨強弱の中からおすすめのインジケーターを中心に解説しました。

FXで使いこなすために、重要なポイントを振り返りましょう。

この記事のまとめ

  • 通貨強弱の判断はグラフとヒートマップによる目視がベースとなる
  • 通貨強弱グラフは「Currency Strength Chart」、通貨強弱ヒートマップは公式提供がおすすめ
  • TradingViewの使いやすい通貨強弱は3ステップでスクリーニングできる
  • 通貨強弱は相場環境の判断と通貨ペアのトレンド分析に活用できる

TradingViewでは有志が新たな通貨強弱を開発して、無料公開してくれています。

使いやすい通貨強弱を見つける方法を参考にして、FXにお役立てください。

監 修
Runchaテクニカル分析チーム

トレード体験アプリ「Runcha」は、テクニカル分析チームが監修を行っています。これまでにFXおよび仮想通貨初心者向けの学習アプリを開発し、累計100万ダウンロードを突破。「Runcha」はデモトレードの進化版を目指し、トレード練習の概念を一新します。経験豊富な専門家の協力の下、分かりやすく正確な情報を提供しています。


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内田 まさみ ラジオNIKKEI
日経CNBCの番組パーソナリティ
経済雑誌多数連載中
山中 康司 金融リテラシー協会 代表理事
アセンダント取締役
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