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指値と成行の違いを徹底比較!【使い方と疑問を解決】

2022年04月07日 公開 
2022年10月27日 更新

指値と成行はどちらがいいのか

株や為替を取引する際の注文方法には、指値注文と成り行き注文の2種類があります。

それぞれの意味と役割、メリットやデメリットをみていきましょう。

指値注文とは

指値注文とは、為替を買う、もしくは売る際に価格を自分で指定して予約をする注文方法です。

例えば現在の価格が100円であるとして、99円になったら買いたいとか、101円になったら売りたい、というときにその価格にあらかじめ予約注文を入れておくことができます。

指値注文の解説

成り行き注文とは

成り行き注文とは、為替を買う、もしくは売る際に価格を指定せずに現時点での価格で即決済を行う注文方法です。

例えば現在の価格が101円であるならば、買っても101円、売っても101円で注文が約定されます。

(成り行きは「成行」「成り行き」どちらでも表記されることがあります)

《※正確には各取引会社ごとにスプレッドがあったりスリッページがありますので、多少価格がずれて約定されます》

成行注文の解説

それぞれのメリットとデメリットの比較

指値注文にも成行注文にもそれぞれメリットとデメリットがあります。

一覧表にまとめましたので見比べていきましょう。

指値注文成行注文
メリット希望の価格で取引ができる必ず注文が約定される
デメリット指定レートまで価格が到達しないと
注文が約定されず機会損失となる
現在価格で注文が約定されるため思わぬ高値や安値で
ポジションを持ってしまう恐れがある
重視する
ポイント
有利な価格注文の約定

指値と成行の注文タイミング比較

指値注文と成行注文では注文のタイミングが違います。

それぞれの注文が約定するタイミングやどんなときに有効に機能しやすいのかなどを見ていきましょう。

指値注文が約定するタイミング

指値注文は予約した価格にレートが到達した時点で注文が約定されます。

そのため、わずか1pipsでも指定価格にレートが届いていないと注文は約定されません。

指値注文をうまく使うコツとしては、分析によって指定をしようとする価格よりも少し手前に指値注文を入れておくことでわずかに届かずに思惑の方向へ動いてしまうという機会損失を防ぐことができます。

指値が約定するタイミング

成行注文が約定するタイミング

成行注文は価格に関係なく、発注をした時点で注文が約定されます。

その時点での価格で即決されるのでポジションを絶対に持ちたいときには成行注文が便利です。

成行注文をうまく使うコツとしては、高値掴みや安値掴みを極力減らすためにいざ買おう売ろうと思ったときには、表示している時間足よりも大きな時間足のチャートを表示してもう一度冷静に値動きを見てみることです。

成行で買いたい売りたいと思っているときは目の前の値動きに翻弄されていることが多いので、一拍置くことでリスクを減らすこともできます。

指値注文が有効に機能する使い所

指値注文を有効に使うポイントは2つあります。

トレンド中の押し目買いや戻り売りの節目候補とレンジ中の上限下限です。

トレンド中の押し目や戻り目の高安値にトレンド方向に向かって指値を指しておけば、チャートを見れていない時でもトレンドフォローが自動的に行われ、大きく利益を得ることも可能です。

またレンジ中の取引でも上限や下限に指値を指しておけば、タイミングが難しいレンジトレードも機械的にポジションを持てるため、チャートを見れている時でも手動で行うよりも成果が出やすいこともあります。

成行注文が有効に機能する使い所

成行注文を有効に使うポイントは2つあります。

ボラティリティが高く値動きが素早い場面とプライスアクションなどの値動きのサインが現れた時です。

ボラティリティが高く値動きが素早い場面では、指値注文が約定されたとしてもほぼ同時に損切り注文も引っかかってしまう恐れもあります。

価格が大きく上下にぶれるような場面では、値動きが一旦収まるのを待って成行で取引する方が逆に安全となります。

また、プライスアクションなどの値動きのサインなどを監視しているときは、その場その場での判断が必要となるので指値は機能せず成行注文での取引が必要となります。

指値と成行に関する疑問を解決!

ここでは指値注文や成行注文に関するよくある疑問に答えていきます。

自分が使う注文方法については詳しく知って置くことはメリットしかありませんので、わからないことをそのままにせずにしっかりと覚えて有利に使っていきましょう。

指定価格に届かなかった指値注文はどうなるの?

指定した価格に届かずに思惑の方向へ価格が動いてしまったときなどは、指値注文は約定されていませんので予約状態のまま残り続けます。

特にFXでは経済情勢などにより価格が上がったり下がったりしやすいので、上がると思って買いの指値注文を入れていてそれが約定されずに残ってしまっていた場合、価格が下がってきたときにその注文が約定され思わぬ損失を招きかねません。

指値で予約した注文はキャンセルをするか、有効期限を設定しておきましょう。

※株などは最大有効期限が設定されている場合がありますので、お使いの証券会社で確認をしておくといいでしょう。

指値の有効期限

指値、逆指値の有効期限と時間指定ってなに?

指値、逆指値の有効期限というのは「この注文は〇〇までしか有効ではありません」と注文時に期限を設けて発注することができる機能です。

例えば週をまたぎたくない時などは「金曜日の19時までに注文が約定されなかったらキャンセルする」といった様に注文が約定される期限を自分で決めることができます。

上記質問の様な事態にならない様にするためにも上手に有効期限を使ってみましょう。

続いて、指値、逆指値の時間指定についてです。

時間指定とは「指定した時間で注文を約定させたり、指定した時間でポジションを決済させる」といった、価格ではなく時間で注文を約定させる機能です。

例えば「東京時間のオープンである9時ちょうどに買いの注文を約定させる」という場合や「21時30分に経済指標があるので持っているポジションは21時で全て決済する」といった使い方もできます。

ただし、お使いの証券会社によっては時間指定ができないチャートソフトを採用している場合もありますので各証券会社のHPなどでご確認をお願いします。

逆指値注文って何?

逆指値注文とは、現在の価格よりも「高くなったら買う」「安くなったら売る」という自分にとって不利なレートで注文を約定させる予約注文です。

不利なレートで注文を入れると聞くと一見意味がない様に感じますが、例えば「上昇中に形成したレンジ帯を上にブレイクしたら買いたい」と言うときなどはこの逆指値注文を使います。

また、逆指値注文はポジション保有中に「損切り注文」として使うこともできます。

思惑と逆方向へ価格が動いてしまったときに指定した逆指値の注文価格で損切りを行うことができるので、大きな損失から資金を守る注文方法として覚えておきましょう。

逆指値注文の解説

ストップロス注文と逆指値注文って違うの?

この2つは同じ注文方法です。ただし状況によって呼び方が変わります。

ストップロス注文はポジションを保有しているときの損切りを行うための逆指値注文をそう呼びます。似た様な言葉にストップ注文もありますが、これは逆指値注文の英語呼びで一般的には「バイストップ(買い逆指値)」や「セルストップ(売り逆指値)」などの新規注文のことを指します。

ただし、ストップロス注文も会話などの中では「指値はここに指して、ストップはここで〜」などと訳されて使われることも多いので、「ストップ=逆指値全般」と覚えておくといいでしょう。

成行で注文したのに価格がずれて約定されるのはなぜ?

FXではスプレッドと呼ばれる売買時の手数料の様なものが存在します。

一般的にチャートソフトに表示されている現在レートは「売り価格」が提示されていることがほとんどです。売り価格があると言うことは「買い価格」もあります。

この「売り価格と買い価格の差」を「スプレッド」と呼びます。

ですので、売りの時は表示価格と約定価格に大きなずれを感じませんが、買いの時には表示価格と約定価格に大きなずれを感じると思います。

このスプレッドはお使いのFXブローカーによって提供されている価格が違ったり時間や銘柄によって変動したりします。

もちろんこのスプレッド差が狭いことに越したことはありませんのでお使いのブローカーのスプレッドを確認しておきましょう。

スプレッドの解説

また、成行注文でも注文タイミングから約定タイミングまでにほんの僅かですが時間差が発生します。これをスリッページと呼び、一般的に「注文が滑る」などと表現されます。

例えば「100円ぴったりで成行で買ったはずなのに約定されたのは100円05銭だった」というのがスリッページで、お使いのブローカーの約定力やネット環境などにも影響されますので併せて覚えておきましょう。

株取引での成行注文で大きく約定価格がずれることがあるのはなんで?

株取引での成行注文をした際に現在価格と約定価格が大きくずれてしまうことがあります。

これはFXから株へ移った方は特に気になってしまうところです。

株取引はFXや仮想通貨と違って、いざ買おうと思っても売ってくれる相手がいないと成立しません。

例えば自分が「500円で買いたい」と考えていた場合でも「501円でしか売りが出ていない」時は501円でしか買えないと言うことになります。

また数量についても「1000株分買いたい」と考えていても「売りたい人が500株しか持っていない」時は500株しか買うことができません。

この相手方の「条件」のようなものがあるので成行で買おうとした場合に約定価格にズレが生じてしまいます。

まとめ:スタイルに合わせて成行注文を使い分けることが大切

指値注文と成り行き注文を比べた場合に、どちらが優れていると言うのはありません。

どちらにもメリットやデメリットがあり、使う場面によってはどちらも優位に取引を進めることができます。

チャートを見る時間があまりないと言う方は週末や仕事終わりの分析を基に指値や逆指値注文を駆使して機会損失を防ぎながら取引するもよし。

仕事終わりからしっかり監視できる方は成行注文で素早く取引するもよし。ご自分のスタイルに合わせて使い分けることが大切です。

指値の全てをまとめた記事です。

この記事では指値と成行の違いについて詳しく説明しましたが、指値についてさらに詳しく知りたい場合は、指値まとめ記事を参考にしてください。

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