テクニカル分析の解説サイト テクニカルブック

指値注文を計算で考える【発注可能ロットと平均取得単価】

公開日:2022年4月7日 更新日:2022年5月13日

損失から計算する指値の発注可能ロット数

指値注文を予約する時には必ずストップロス(損切り)注文を入れます。

これは何が起こるかわからない金融市場では、いくら分析によって指値を指す位置をどれだけ吟味していたとしても、想定しないほどの大きな損失に見舞われることは多々起こります。

そのような事態になったときに、資金の全損を防ぐためにもストップロス注文は必ず入れておきます。

ここではそのストップロス注文を入れる位置を基に、許容できる損失額から発注できるロットの計算をする方法をご紹介していきます。

ストップロス注文とは

ストップロス注文とは、持っているポジションに対して許容する損失額やあらかじめ決めた位置、pipsなどに到達した際にその時点で決済し損失額を確定させる注文方法です。

マイナスの決済となりますが、それ以上損失が出ないようにするためには必要な予約注文です。

他にも、損切り注文やSL注文、ストップ注文、逆指値注文とも呼ぶこともあります。

※別称の中のストップ注文や逆指値注文はポジションを持つ際にも使う注文方法ですので、損切りをする際だけに使われる表現ではありませんので注意してください。

ストップロス注文

指値注文を入れると同時にストップロス注文を入れる位置を考える

チャートを分析して指値を予約する位置を決めたら、同時にストップロス注文を入れる位置を考えます。

例えば買いで指値を指す場合、指値位置よりもさらに下へどれぐらい下がってしまったら損切りをするのかを決めなくてはいけません。

ストップロスを置く位置の考え方は、分析による根拠が崩れる位置に置く方法のほかpipsで固定する方法もあります。次の項目でどちらも計算していきます。

ストップロスの位置

許容可能な損失額を計算する

実際に指値を発注する際に入れることのできるロットを知るためにも、まずは自分の資金に対して許容できる損失額はいくらまでなのかを計算していきます。

一般的には資金の5%までと言われておりますので、ここでも5%で計算していきます。

資金はトレーダーによって用意できる金額にバラツキがあると思いますので、10万円と200万円の2つの例をみていきましょう。

100,000円 × 5% = 5,000円

2,000,000円 × 5% = 10,0000円

2つの資金例では上記の金額が1度の取引で許容できる損失額となります。それではこの金額を基に、それぞれの発注可能ロットの計算をみていきましょう。

ストップロスまでの距離で計算する発注可能ロット数

それでは図で示したそれぞれのストップロスまでの距離に応じた発注可能ロットの計算方法をみていきます。

まずは「分析による根拠が崩れる場所」にストップロスを置く場合、図では35pipsの位置がそれに当たりますのでそこよりも少し余裕を持って40pipsに設置することにします。

100,000円の場合

5,000円 ÷ 40pips = 125 → 0.12ロット

2,000,000円の場合

100,000円 ÷ 40pips = 2,500 → 2.5ロット

根拠によるストップロスの位置

続いて「pipsで固定」してストップロスを置く場合、今回は例として20pipsに設定していますので計算していきます。

100,000円の場合

5,000円 ÷ 20pips = 250 → 0.25ロット

2,000,000円の場合

100,000円 ÷ 20pips = 5,000 → 5ロット

pips固定のストップロス位置

意外とロット数が少ないと感じるとは思いますが、資金を守るためには損失許容範囲を限定することが大切ですので、これ以上のロット数は大きく資金を減らしかねないと覚えておきましょう。

ロットを自動で全て計算してくれる便利な計算アプリ

下記の「pipopapips(ピポパピップス)」は弊社がリリースしているアプリです。

このアプリではこの記事で解説している損失の計算やロットの計算、許容できる損失に合わせた指値価格の計算ができます。

ピポパピプスの紹介

pipopapipsの詳しい使い方は下記のサイトを参照して下さい。

平均取得単価から計算する計画的な分割指値

指値を使う場合のデメリットとして「指定した価格までレートが届かず注文が約定されないことがある」ということがあげられました。

そこで計画的にナンピンすることを前提に、指値位置を少し手前から置いていくことでそのデメリットを解消していく方法をご紹介します。

現在価格から一番近い指値位置とストップロスを置く位置を考える

指値を指す場合に、なるべく反転する根拠の多い位置まで我慢して指すことで逆行リスクを抑えることができる反面、深く指しすぎて届かないまま反転してしまう恐れもあります。

そこで、根拠は多少薄くても現在位置から一番近くで考えることができる指値位置を探していきます。

そして本来の指値位置から考えるストップロスの位置も合わせて考えておきます。

例えば、図のように本来の指値は左側上昇トレンドの押し安値だとした場合、その手前にある前回の高値などが現在価格から一番近い指値位置と考えることができます。

そしてストップロスの位置は押し安値を割り込んだところに設定しておきます。

指値位置とストップロス位置

現在価格からストップロス位置までの間にある節目の数を数える

続いて、現在位置からストップロスまでの間にある反転する根拠が存在する「節目」を数えていきます。

先ほどの図でみていくと、前回の高値からストップロスの位置までに「価格の節目」が存在します。

キリ番やラウンドナンバーと呼ばれる価格の節目も相場ではよく意識されますので、この節目も数えておきます。

その他には節目となりそうなものはありませんので、現在位置からストップロスまでの間にある節目は、❶前回高値、❷キリ番、❸押し安値 の3つとなります。

ストップ位置までの節目

全ての指値からストップロスまでの距離を合計しロット数を計算する

それではここで、3つ全ての指値注文からストップロスまでの距離をpipsで算出していきます。

❶前回高値からストップロスまでの距離 → 25pips

❷キリ番からストップロスまでの距離 → 17pips

❸押し安値からストップロスまでの距離 → 10pips

節目ごとの損失pips

合計で「52pips」となりましたので上記項目で覚えた発注可能ロット数を計算していきます。金額も先ほどと同じ例で行っていきましょう。

100,000円の場合

5,000円 ÷ 52pips = 96 → 0.09ロット

2,000,000円の場合

100,000円 ÷ 52pips = 1923 → 1.9ロット

ロット数を節目の数で割り、ポジションごとのロット数の目安にする

持てるロット数が決まりましたら、それを節目の数で割り一つのポジションごとの発注ロットを決めていきます。

この計算で各ポジションのロット数の目安にすることができます。

100,000円の場合

5,000円 ÷ 52pips = 96 → 0.09ロット ÷ 3 =「一つのポジションにつき0.03ロット」

2,000,000円の場合

100,000円 ÷ 52pips = 1923 → 1.9ロット÷ 3 =「一つのポジションにつき0.63ロット」

節目ごとに指値を置いていく

指値の位置、ストップロスの位置、ポジションごとのロット数が計算できましたので実際に各節目ごとに指値を置いていきます。

この方法は計画的なナンピンを行うことを前提としていますので、相場の雰囲気や流れなどによってロットを増やしたりすることはなく、たとえ一番近い指値しか約定せずに保有ロット数が少なくなっていたとしても、それはそれでしょうがないと割り切りましょう。

機会損失を防ぐための見切り発車であることを理解して行ってください。

節目ごとの逆指値

必ず全ての注文へストップロス注文を入れる

この計画的ナンピンを行う際は、指値の注文を入れたときに必ずストップロス注文を入れてください。

計画的に行うからこそ万が一の時の損失が限定でき、想定よりも浅く反転した際の機会損失も少なくすることができます。

まとめ:ストップロス(逆指値)注文は絶対に解除しない

指値注文はチャートを監視できていない時でも注文を約定させポジションを保有することができます。

その反面、チャートを見ていないのでもし万が一何かが起きてもどうすることもできません。

思わぬ経済ニュースで大きく暴騰暴落したり、経済指標により急騰急落したりするかもしれません。

そんな万が一のことが起こってしまっても、損失を限定し資金を守るためにストップロス注文は必ず入れ、入れた後は解除しないようにしましょう。

新しいトレード練習アプリ-デモトレードの進化版-


タグを選択
トレンド分析
オシレーター分析
トレード理論
トレード用語
チャートパターン分析
トレード心理
ツール

【免責事項】

本サイトに掲載されている情報は、情報提供のみを目的としたものであり、投資勧誘や投資助言を目的としたものではありません。当該情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねます。投資に関する判断は、リスクを理解した上でご自身の責任で行ってください。また、当社は万全を期して情報を掲載していますが、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。万一、当該情報の欠落・誤謬等が生じた場合にも、当社は責を負いかねますのでご了承ください。

Copyright © 2022 Technical-book. All rights reserved