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仮想通貨における指値注文【指定条件と注文種別】

公開日:2022年4月7日 更新日:2022年5月13日

【仮想通貨】指値注文と成行注文の違い

指値注文とは

指値注文はビットコインなど仮想通貨を売買する際に取引したい価格を指定して注文する方法で、価格を指定しておけばレートが到達した時点で自動的に注文が執行される「予約注文方法」です。

指値注文のメリットは、指値価格を指定をしておけばチャートを見ていなくてもレートが指定価格に到達した時に有利な価格で自動的に売買が行われることです。

デメリットとしては、想定通りの動きになったとしても指定した価格にレートが到達しない限り売買は行われず、チャンスを逃してしまうこともあるというところです。

指値注文

成行注文とは

成行注文はビットコインなどの仮想通貨を売買する際に価格を指定したりせずにその時点の市場の価格で即時売買を行う注文方法です。

メリットはその時点の価格で売買を行うので注文が必ず約定するという点ですが、デメリットとして思わぬ価格で注文が約定されてしまうこともあるので注意が必要です。

成り行き注文

【仮想通貨】指値と成行、どちらが有利か

指値注文が有利な点

指値注文の最大の特徴は「指定価格に到達したら自動的に注文が約定される」ということです。

これは日中チャートを常時監視できない兼業のトレーダーや時間があまりない方にとって有利な注文方法で、分析によって目星をつけた価格に注文を入れておくだけで効率よく仮想通貨の売買を行うことができます。

成行注文が有利な点

成行注文の最大の特徴は「注文をした時点で即時に約定される」ということです。

指値注文では注文方法の特性上、指定した価格にわずかに届かず思惑の方向へ行ってしまうことも多々起こりますが、成行注文は即時約定なのでビットコインなど動きが早いチャートでもチャンスを逃すことなく仮想通貨の売買を行うことができます。

何を重視するかでどちらを使うか選択する

2つの注文方法の使い分けは「何を重視するか」で決めるといいでしょう。

指値注文が重視するのは「価格」で「希望の価格に到達しなければ売買は行わない」とも言い換えられます。売買の成立よりも有利な価格でポジションを持つことに重点を置きます。

一方、成行注文が重視するのは「売買の成立」で「いくらでもいいから今すぐに売買を成立させたい」とも言い換えられます。

価格よりもスピードを重視しすぐにポジションを保有することに重点を置きます。

ご自身の分析に基づき、その場でどちらに重点を置いて取引をするか選択し使い分けていただければと思います。

逆指値注文をつかって機会損失を防ぐ

あえて不利な価格で注文を予約する?

指値注文の中には不利な価格で注文を約定させる「逆指値注文」というものがあります。

指値注文と同じように価格を指定して注文を予約しますが、例えば仮想通貨に買いの注文を入れる場合、逆指値注文では現在値よりも高い価格を指定して予約注文を入れます。

一見損しているようにも見えますがあえて不利な価格で注文を入れることで、トレンドに乗っていくときに大変便利に使用できます。

例として上昇中のチャートの場合、現在が99円だとして100円を超えれば上昇が継続しそうだが100円で押さえられて反転下落の可能性があるような場合に、100到達時に買うのはリスクがありますが100円を超えたところに逆指値を予約しておけばチャートを見ていなくても継続した上昇トレンドにしっかり乗ることができます。

逆指値注文

不利な価格で注文予約する特性を使った資金コントロール

ビットコインなどの取引で、すでにポジションを持っている時に逆指値注文の特性を使って損失を限定する「損切り」を行うこともできます。

損切りとは「ポジションを持ったが思惑と逆方向へ進んでしまった時に損失を限定して資金を守る」ことで、損失が大きくならないうちにマイナスの決済をおこなう注文です。

例えば100円で買いの注文を持っていたとしてもし100円を割り込んできたら上昇の根拠が崩れると分析していた場合、100円よりも安い位置(ここでは99円50銭)に損切り注文を入れておくことで、たとえさらに下落したとしても損失を限定することができます。

もちろん99円50銭まで下がった後に上昇していくこともあり得ますが、思わぬ損失で資金が全て無くなってしまわないように損切り注文は必ず入れておくことをお勧めします。

また、損切り注文のことを「ストップロス注文」と呼ぶこともあります。合わせて覚えておきましょう。

ストップロス注文

指値注文で指定できるもの

それでは指値注文を予約する時に何を指定することができるのか見ていきます。

価格を指定する

指値注文で「指定する」といえば価格を想像する方がほとんどではないでしょうか。

「指値」というぐらいなので「値」を「指定する」ことができます。

仮想通貨の取引で指値で指定できる価格は現在価格より有利なレートを指定する「指値」と現在より不利なレートを指定する「逆指値」に分けられます。

有効期限を指定する

指値注文では有効期限を指定することができます。有効期限とは「指定した時間までその指値注文を有効にする」予約方法です。

例えば指値まで届かなかった価格が上昇しきった後に下降トレンドとなって戻ってきてしまった際に、指値注文に有効期限を設定しておらず、うっかり注文の取り消しを忘れていると下降トレンド中に買いの注文が約定されてしまいます。

このような思わぬ損失を被らないためにも、有効期限を上手に使いましょう。

指値の有効期限

発注時間の指定

指値注文では有効期限の他にも発注時間の指定もすることができます。発注時間とは「指定時間を過ぎたらその指値注文が有効になる」ように予約をする方法です。

例えば欧州の市場オープン時間の急激な動きを見送ってから注文をしたいが、その時間にチャートを見ることができそうにない場合に発注時間を指定して指値注文を入れることができます。

一時的な急変動を見送りたいが機会損失もしたくないような場合に活用できます。

仮想通貨で指値注文を使った特別な注文種別

続いて、ビットコインなど仮想通貨での指値注文で使うことができる特別な注文種別を紹介します。

少し複雑な注文方法ばかりですが、これを覚えることで資金コントロールをしつつも機会損失を減らすことができます。

IFD注文

IFDは[ IF Done ]の略で「イフダン」と読みます。新規注文時のみ指定でき、指値または逆指値注文を入れると同時に「指値注文が約定されると有効になる決済注文」を入れることができます。

例えば、現在価格が100円のときに99円に買いの指値注文を入れながら、その注文が約定されたあとに101円になったら売りの決済注文を行うといった注文を予約時に同時に入れることができます。

このIFD注文をつかうことで、新規注文から利益確定までを一つの予約で完結させることができるようになります。

一言で表すと「新規注文と利益確定を同時に発注する注文方法」です。

IFD注文

OCO注文

OCOは[ One Cancels the Other ]の略で「オーシーオー」と読みます。

新規注文時か決済注文時に使用し「2つの異なる指値を同時に注文し片方の注文が約定された時点でもう片方の注文がキャンセルされる」注文方法です。

例えば新規注文では、現在価格が100円付近でレンジを形成中の場合、99円を割り込んだところに売りの逆指値注文、100円を超えたところに買いの逆指値注文を同時に入れどちらにブレイクしてもポジションを持てるようにすることもできます。

また既に100円で買いのポジションを持っているような場面では、101円に利益確定の売りの指値注文、99円にストップロスの逆指値注文を予約し、チャートをみていなくても取引が全て完結するようにすることもできるようになります。

一言で表すと「新規、決済でどちらに動いても注文を確定させる注文方法」です。

OCO注文

IFDOCO注文

IFDOCOは[ IF Done One Cancels the Other ]の略で「イフダンオーシーオー」と読みます。上記のIFD注文とOCO注文を組み合わせたもので、新規注文でのみ予約できます。

少しややこしいですが、「指値、逆指値の新規注文を入れると同時に、指値注文が約定されると有効になる利益確定の指値注文と損切りのストップロス注文の2つが予約することができる」注文方法です。

一言で表すと「新規注文と同時に利益確定と損切りの注文をオールインワンで発注できる注文方法」です。

IFDOCO注文

まとめ:【仮想通貨】指値注文を使うときの注意点

指値注文は使い方を間違わなければ、予約しておくだけでチャートを監視していなくても取引が完結する便利な注文方法です。

しかし仮想通貨は株や為替に比べて価格変動が大きく素早く動くことが多い金融商品です。

そのため、現在値よりも安い位置に買いの指値を指していたが、想定よりも大きく下がり過ぎてしまい許容できる損失額を大きく上回ってしまうような可能性も少なくありません。

ご紹介した特殊な注文種別などを使い分け、機会損失を防ぎながらもリスクを限定した取引を目指してみましょう。

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