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FXでRSIはどう使う?基本手法や設定期間の考え方を簡単解説

公開日:2022年2月1日 更新日:2022年5月13日

RSIとは?

RSIをチャートに表示

RSIは最も代表的なオシレーター系インジケーターの一つで、多くのトレーダーに利用されています。

上の画像の下側にあるサブチャートに、紫色のラインで表示しているのがRSIです。

RSIの正式名称は「Relative Strength Index」で、直訳すると「相対的力指数」という意味になります。

相場における力のバランスを読み取ることができ、主に「買われ過ぎている」「売られ過ぎている」といった判断に使われるインジケーターです。

RSIの基本の見方

RSIが示しているのは、過去の上昇・下落幅の合計における上昇幅の割合です。

そのため、RSIは0~100%の間を動き、チャートが上昇すると上限の100%に向かって上昇し、チャートが下落すると下限の0%に向かって下落するのが基本です。

簡単に言ってしまうと、RSIが上昇するほど多く買われており、下落するほど多く売られているということが分かるわけです。

買われ過ぎと売られ過ぎの判断は、RSIに基準値を設けて行います。

この基準値に絶対的な決まりはありませんが、RSIが70〜80%を上回ると買われ過ぎ、RSIが20〜30%を下回ると売られ過ぎと見るのが一般的です。

RSIがFXで使える理由

市場参加者の思惑で動き続ける外国為替市場

為替市場では非常に多数の市場参加者が売買を行っており、その結果として相場が動いています。

相場で安定的に勝てるようになるためには、市場参加者の思惑や心理状況を客観的な目線からブレずに分析することが有効です。

例えばチャートが上昇している状態では、多数の市場参加者が「もっと上がる」と考えて買っていることが考えられます。

しかし、上がれば上がるほど買いポジションの利益は膨らみ、「そろそろ売ろう」と考える市場参加者が増えてくるはずです。

RSIは、過去の相場の上昇と下落の状況から一定の計算式に基づいて明確な数値を示し、このような市場参加者の考えを探るヒントを提供してくれます。

これは、相場状況を客観的に見るための物差しのような役割を果たし、FXでトレードをする上で大いに役立つことになるでしょう。

RSIの使い方は4パターン

主に相場の過熱感を読み取れるRSIですが、実際のトレードにおいてどう使っていけばいいのでしょうか?

ここでは、押さえておきたい以下の4パターンの使い方を紹介します。

  • 買われ過ぎ・売られ過ぎで逆張り
  • 50%ライン抜けで順張り
  • ダイバージェンス
  • ヒドゥン・ダイバージェンス(リバーサル)

では、それぞれ見ていきましょう。

買われ過ぎ・売られ過ぎで逆張り

RSIで買われ過ぎ・売られ過ぎを判断して逆張り

RSIでは相場の買われ過ぎ・売られ過ぎを読み取ることができますが、それを利用して逆張りを行うのが最も基本的な使い方です。

上の画像では、この方法によるトレードポイントを示しています。

条件を整理すると以下のような形です。

  • RSIが買われ過ぎゾーン(70~80%以上)に入ると売り
  • RSIが売られ過ぎゾーン(20~30%以下)に入ると買い

ただし、強いトレンドが発生しているときには、RSIは買われ過ぎゾーン・売られ過ぎゾーンに張り付いてしまうこともあります。

そのため、このサインはトレンドの発生状況を見極めた上で使うのがポイントです。

50%ライン抜けでの順張り

RSIで相場のバランスの偏りを見つけて順張り

RSIが相場における力のバランスを表していると考えると、買いの力と売りの力が均衡しているのは真ん中の50%ラインとなります。

つまり、この50%ラインを境に買いと売りの力バランスが入れ替わり、力が強まった方向へトレンドが継続しやすいと見ることも可能です。

上の画像では、この目線で見たときの順張りによるトレードポイントを示しています。

条件を整理すると、以下のような形です。

  • RSIが50%ラインを上方向に抜けると買い
  • RSIが50%ラインを下方向に抜けると売り

この方法では、狙っているトレンドが伸びることが大切であり、トレンドが伸びやすい環境にあるか見極めることが大切です。

もしトレンドの勢いが弱ければ、すぐに反転してダマシとなってしまうので注意しましょう。

ダイバージェンス

RSIのダイバージェンス

RSIからは、トレンド転換の兆候を読み取ることもできます。

それは上の画像のように、チャートがトレンド方向に伸びて高値や安値を更新しているのにも関わらず、RSIが高値を切り下げたり安値を切り上げたりしているケースです。

このような形のチャートとRSIの逆行現象は、「ダイバージェンス」と呼ばれ、トレンドが転換する兆候を示すと捉えられます。

これは、チャートが伸びているもののRSIが伸びておらず、相場の力が弱まっていることが読み取れるのが理由です。

ただし、あくまでもダイバージェンスが示唆するのは兆候であり、強いトレンドではダイバージェンスを繰り返しながら高値や安値を更新し続けることもあります。

相場環境を理解する上ではとても有効なサインですが、これだけでトレードの判断を行うのは避けた方がいいかもしれません。

なお、ダイバージェンスのより細かい使い方について知りたい人は、以下の記事も併せてチェックしていただければと思います。

ヒドゥン・ダイバージェンス(リバーサル)

RSIのヒドゥン・ダイバージェンス(リバーサル)

ダイバージェンスの発展版として、上の画像で示したような「ヒドゥン・ダイバージェンス(隠れたダイバージェンス)」や「リバーサル」と呼ばれる現象もあります。

具体的には、トレンド発生時の調整局面において、チャートが戻り高値や押し安値を更新していないのに、RSIが戻り高値や押し安値を更新しているというものです。

これは、チャートの調整する動きの過熱感が高まっていると捉えられ、ダイバージェンスとは逆にトレンドの継続を示すサインとされます。

ヒドゥン・ダイバージェンスからは、トレンド発生時における押し目買いや戻り売りのタイミングを見極めることができるわけです。

なお、以下の記事ではRSIの使い方についてより細かく説明していますので、興味のある人はぜひチェックしてください。

FXにおけるオススメの期間設定

おすすめ設定期間は14

RSIでは、過去の一定期間の情報をもとに一定の計算式に基づいて数値を算出しています。

この計算を行う期間をいくつに設定するかによって、RSIの動き方を調整することが可能です。

一般的には、RSIを開発したJ.W.ワイルダー氏が使用していた「14」(日足)が使われるのが基本です。

そのため、特別な理由がない場合は「14」を使用するのがいいと考えられます。

しかし、必ずしも「14」を設定する必要があるわけではなく、自分なりの期間設定を行っても問題ありません。

ただし、RSIの期間設定に限った話ではありませんが、手法をカスタマイズする際には丁寧にバックテストを行って有効性を確かめておくようにしましょう。

以下の記事では、RSIの期間設定に関する深掘り解説を行っているので、気になる人はぜひチェックしていただければと思います。

他のテクニカル分析との組み合わせ手法

RSIは単独で使用することもできますが、他のテクニカル分析と組み合わせることで精度の向上を図ることができます。

ここでは、組み合わせ手法の例として、以下の4パターンを紹介しておきます。

  • RSIにトレンドライン分析を活用
  • RSIとMACDを併用

それぞれについて、実際のチャートを見ながら確認していきましょう。

RSIにトレンドライン分析を活用

RSIにトレンドラインのブレイクに注目

上の画像では、RSIにトレンドラインを引いて分析を行っています。

なお、RSIの期間設定は基本となる「14」です。

見ての通りトレンドラインを引けるところがあり、そのブレイクをきっかけにチャートが伸びているのが確認できます。

トレンドライン分析はチャートで行うのが一般的ですが、このような形でRSIで行うことも可能できるわけです。

この手法で使用したトレンドライン分析の詳細についは、以下の記事でご確認ください。

RSIとMACDの併用

RSIとMACDを併用したトレード

上の画像では、サブチャートの上側にRSIを、下側にMACDを表示しています。

RSIの期間設定は基本の「14」で、MACDも最も基本的なパラメータ(12、26、9)を設定しています。

MACDはトレンドの発生を捉えるのが得意なインジケーターですが、ここでは上昇トレンドを捉える、「ゼロラインの下でMACDラインがシグナルを下から上に抜く(ゴールデンクロス)と買い」というサインを使用します。

このサインが、RSIにダイバージェンスが発生して下降トレンドから上昇トレンドへ転換しやすい環境の中で起きると、買いという流れです。

この手法で使用したMACDは以下の記事で詳しく解説しているので、興味のある人は併せてチェックすることをおすすめします。

また、以下の記事では、上記以外のインジケーターとRSIの組み合わせ手法も紹介しているので、興味のある人はチェックしてみてください。

FXにおいてRSIを使う際の注意点

RSIはトレードにおいて有効なインジケーターですが、万能というわけではありません。

実際に使用する際には、以下のような点に注意する必要があります。

  • トレンド相場では安易に逆張りをしない
  • 相場環境を理解してトレード判断をする

では、それぞれの注意点について、詳細に説明していきます。

トレンド相場では安易に逆張りをしない

強い上昇トレンドで買われ過ぎゾーンに張り付くRSI

RSIの基本は、相場における買われ過ぎや売られ過ぎを読み取ることです。

しかし、この情報だけでトレードに勝てるわけではなく、使いどころを誤ると危険だということを頭に入れておく必要があります。

なぜなら強いトレンドが発生した際には、RSIが買われ過ぎゾーンや売られ過ぎゾーンの中に張り付いたまま、チャートが上昇し続けるケースがあるからです。

こういった状況で安易に逆張りをすると、大きな損失を出すこともあるでしょう。

例えば、値動きが激しい通貨としてポンドが知られていますが、勢いの出やすい通貨ペアで逆張りを狙ったトレードをする際には、特に注意しておきたいところです。

相場環境を理解してトレード判断をする

考えるトレーダー

RSIには基本となる逆張りの他にも、トレンド継続を狙った順張りのトレードも可能ということを紹介しました。

いろいろな使い方があるわけですが、大切なのはそれぞれのサインをどういう状況で使うのかという点です。

例えば、逆張りを狙うのであればレンジ相場が適していますし、順張りを狙うのであればトレンド時が適しているでしょう。

単純にRSIのサインに当てはまっているからトレードをするのではなく、相場環境に応じて使い分けていくことが大切です。

そのためには、他の分析手法と組み合わせながら、相場環境を理解することが有効と考えられます。

RSIの基本を理解した上で、精度を上げるための一工夫を加えることをおすすめします。

FXで利益をあげるための強い味方

世界中のさまざまな要因で動く為替市場

為替レートは、各国の経済や政治の状況などが複雑に絡み合って変動していきます。

そのため、これらの基礎的な条件を考慮してあるべき為替レートを予測するファンダメンタルズ分析はFXでは活用しづらいところがあります。

FXで安定的に利益をあげられるようになるためには、チャートを使って今後の動きを予測するテクニカル分析がより有効になると言っていいでしょう。

RSIはこのテクニカル分析における代表的なインジケーターの一つであり、トレードにおける頼もしい味方となるはずです。

もしFXでまだRSIを使ったことがない人は、自分の分析パターンの一つにRSIを加えてみるのもいいかもしれません。

RSIが使えるFX会社

RSIは、多くのFX会社で使用することができるインジケーターです。

FX会社をいくつかピックアップして、実際にRSIがどうのような形で表示できるのか見ていきましょう。

DMM FX

DMMFXのスマホアプリでRSIを表示

引用元:「スマホアプリ DMM FX(Android)」のスクリーンショット

上の画像では、DMM FXのスマホアプリでRSIを表示しています。

DMM FXのスマホアプリはデザインがオシャレなだけでなく、高い操作性で使いやすいのが特徴です。

GMOクリック証券(FXネオ)

GMOクリック証券(FXネオ)のスマホアプリでRSIを表示

引用元:「GMOクリック FXneo(Android)」のスクリーンショット

上の画像では、スマホアプリを使ってRSIを表示しています。

GMOクリック証券のFXネオは、取引高が世界一(※)というトップクラスの実績を持つFX会社で、取引ツールも非常に充実しています。

(※)2020年1月~12月 ファイナンス・マグネイト社調べ

SBI FXトレード

SBI FXトレードのスマホアプリでRSIを表示

引用元:「SBI FXTRADE(Android)」のスクリーンショット

上の画像では、SBI FXトレードのスマホアプリでRSIを表示しています。

SBI FXトレードは1通貨単位からの少額トレードが可能で、小さい金額から始めてみたい人におすすめのFX会社です。

まとめ:FXでもRSIを有効活用しよう!

今回は、「FXでRSIをどう使っていけばいいか?」ということをテーマに、基本的な内容からちょっとした応用テクニックまで説明してきました。

RSIに関する大まかなイメージは、しっかりつかんでいただけたのではないかと思います。

FXではテクニカル分析が重要であり、テクニカル分析における代表的なインジケーターの一つであるRSIはトレードにおいてぜひ有効活用したいところです。

RSIは使い勝手が良く人気もあり、ほとんどのFX会社において採用されています。

今より一歩上のトレードを目指すためにも、RSIを使ったことがないという人は、一度チャートに表示してみるところから始めてみてはいかがでしょうか。

なお、今回紹介した以外にもさまざまな論点がRSIにはありますが、それを網羅的に紹介した以下の記事もぜひご覧ください。

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