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RCIで最適な期間設定について

公開日:2022年3月10日 更新日:2022年5月13日

期間の違う3本のRCI設定とその役割

RCIを使用する時に3本表示とするのが最近では一般的です。

長期、中期、短期のRCIを同時表示することで売買タイミングから割高割安の判断、トレンドの判断など売買をするにあたっての情報が凝縮されます。

ここでは一般的に各RCIに適用する期間とその役割について解説していきます。

短期RCIの期間設定と役割

短期RCIに適用する期間は「9」を使用するのをお勧めします。

このRCIは比較的動きが緩やかなRCIの中でも価格に敏感に反応するので、エントリー判断をする時に使用します。

例えば長期や中期のRCIとクロスしたタイミングや、±80のレベルから戻ってきたタイミングでエントリーするなど、売買シグナルとしてのトリガーの役割として使われます。

9を使用する理由は後述するサイクルの考え方で、「短期的な波の流れが終わるまでが9期間」という考え方で採用している方が多いからです。

9期間ということは日足なら9営業日、週足なら9週間(約2ヶ月)となります。

また、中期RCIの半分ということで13を使用する場合もありますが、反応が鈍くなるのでエントリーのトリガーとしては若干遅れることになります。

短期RCIの期間設定

中期RCIの期間設定と役割

中期RCIに適用する期間は「26」を使用するのをお勧めします。

このRCIは価格の流れに沿った動きをしますので、その傾きや位置によってトレンド分析やレンジの判断をするのに使用します。

例えば中期RCIが±80のゾーンから戻ってきたタイミングでトレンドの転換が行われる可能性が示唆されますし、±80のレベルに達しないまま推移していた場合は方向感が喪失している状態だと判断することができます。

26を使用する理由もサイクルの考え方で「中期的な波の流れが終わるまでが26期間」とされていることでこちらも採用している方が多いです。

26期間ということは日足なら26営業日、週足なら26週間(半年間)となります。

中期RCIの期間設定

長期RCIの期間設定と役割

長期RCIに適用する期間は「52」を使用するのをお勧めします。

このRCIは長い期間の価格と時間(期間)を考慮したものですので、相場の大まかな方向性を見るために使います。

例えば長期RCIが上向きに傾いているのならば大勢は上昇方向となるので、中期RCIや短期RCIが下向きだとしても長期RCIの方向に回帰するかもしれないという判断をつけることもできます。

52を使用する理由もサイクルの考え方で「長期的な波の流れが終わるまでが52期間」とされていることで採用している方が多いからです。

52期間ということは日足なら52営業日、週足なら52週間(1年間)となります。

長期RCIの期間設定

この期間設定でRCIが機能する理由

さて、上記で各RCIの期間をお勧めしましたが、この期間が意識されやすい理由があります。

実はこの期間は「一目均衡表」のパラメータ初期値と同じ数値となっています。

一目均衡表の初期値は、転換線が9、基準線が26、先行スパンが52となっています。

一目均衡表の考え方の中には「時間論」というものがあり、ざっくりいうと「値動きの変動サイクルを時間観測を基に分析する」といったもので、価格よりも時間概念を重要視する分析方法で世界中で使われています。

※サイクルとは「一定の間隔で同じ事象が繰り返されること」を総称して指します。

RCIの期間設定理由

つまり、時間概念を取り入れた分析では「9、26.52」という期間は世界的にスタンダードな考え方で、もちろん時間に順位をつけるRCIにおいてそれは例外ではなく、RCIを使用しているトレーダーの多くはこの数値を採用していると考えられます。

多くの方が採用し意識することでしかテクニカル指標は機能しませんので、世界的なスタンダードの数値を使用しておくことで多くのトレーダーと同じ目線を共有できるということになります。

時間足毎のRCIパラメーター

時間足ごとにRCIのパラメータを変更するかどうかというのは永遠のテーマですが、上述の理由により変更することに意味はあまりありません。

過去検証などで一時的に効きやすい期間設定というものは存在しますがカーブフィッティングの域をでませんので、時間足ごとにパラメーターを変えるのではなく「取引スタイルによってRCIを確認する時間足を変える」ほうが効果的な分析方法となります。

次の項目では取引する時間軸によってスタイル分けをして解説していきます。

取引スタイル毎のRCIの時間軸

ここでは

  • スキャルピング
  • デイトレード
  • スイングトレード

の3つに取引スタイルを分けてRCIを確認するオススメの時間軸をご紹介します。

必ずこの時間軸にしなければいけないわけではないですが、例えばスキャルピングをしているのに日足のRCIを見ていても意味がないわけです。

しかしあれもこれもと時間軸をコロコロ変えて見ていても、目線の方向は定まりません。

そこで、それぞれの取引スタイルの特徴にあったイメージの時間軸をお伝えします。

ただし時間軸には個人の感覚が含まれるので各スタイルには前提条件をつけさせていただきました。

スキャルピング

【前提条件:ポジションの保有時間が1分から30分以内で完結する取引】

スキャルピングで取引をする際にRCIを表示する時間軸は5分足です。

短期的で一時的な反発を狙うので短期RCIをうまく使って瞬間瞬間を切り取るように使いましょう。

デイトレード

【前提条件:ポジションの保有時間が1時間から12時間以内で完結する取引】

デイトレードで取引をする際にRCIを表示する時間軸は1時間足です。

その日に相場が動きやすいであろう方向へポジションを持ち、値幅に関係なくその日に動いた値動きだけを狙うので、トレンドの目安となる中期RCIの方向をうまく使うのがコツです。

スイングトレード

【前提条件:ポジションの保有時間が2日から2週間以内で完結する取引】

スイングトレードで取引をする際にRCIを表示する時間軸は4時間足です。

4時間足となると週足にまで影響を及ぼす長い時間軸ですので、相場の向かう先へ狙いをすますように長期RCIの方向に逆らわないトレードが必須となります。

まとめ:RCIに最適な期間設定

インジケーターやオシレーターにとってどの期間設定が最適かというのは永遠のテーマです。

一見効いていそうなオリジナルの期間を設定しても、他のトレーダーが見ていない期間設定であれば意識されることはありません。

最適な期間設定とは「一番多く使われている数値」ということです。

あまり、ごちゃごちゃといじらずに一般的と言われる数値で設定したインジケーターを使用することが効果的に使うコツだと思います。

RCIの全てをまとめた記事です。

この記事ではRCIの設定や期間について詳しく説明しましたが、RCIについて詳しく知りたい場合は、RCIまとめ記事を参考にしてください。

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