FXよりもゴールドのほうが稼げる?|値動きの特徴や口座の選び方を簡単解説

FXとゴールド(XAU/USD)取引は、FX初心者には同じものと扱われることもありますが、厳密に言えば別物です。
それぞれ特徴があり、どちらが適しているかは投資目的やリスク許容度によって異なります。
この記事では、FXとゴールド(XAU/USD)取引の違いについて、FX初心者向けに分かりやすく解説しました。
ゴールド(XAU/USD)取引に興味のある方は、ぜひご覧ください。
Index
ゴールド(XAU/USD)とは
XAU/USDは、金 (XAU) の価格を米ドル (USD) で表した取引ペアです。
XAU/USDは、金価格の変動に応じて利益を上げることができる取引です。
例えば、 XAU/USDのレートが1,200の場合、1オンス (約28.35グラム) の金は1,200ドルに相当します。
金価格が上昇するとXAU/USDも上昇し、逆に金価格が下落するとXAU/USDも下落します。
XAU/USDは外貨市場でも取引されているため、世界中の投資家によって取引が行われ、高い流動性を持っています。
FXとゴールド(XAU/USD)取引の違い
FXもゴールド取引も、CFD取引の一種です。
CFD取引とは、差金決済取引(Contracts for Difference)の略で、株式や先物、指数、為替などの資産の価格変動に応じてその差額を決済する取引方法のことです。
CFD取引では、取引対象となる資産の買い持ちや売り持ちをすることなく、その資産の価格の上昇や下落に応じてプラスかマイナスのみの取引を行うことができます。
中でもFXとは、主に外国通貨間での取引を指します。
例えば、日本円とドル、ユーロ、豪ドルなどの通貨間の取引がFXに該当します。
一方、ゴールド取引では通貨ではなく金が売買の対象となります。
FXとゴールド取引の条件の違い
FXは、世界中で24時間取引ができます。
しかしゴールド(XAU/USD)取引は、業者によって、主要な金市場(ニューヨークやロンドン)が開いている時間帯に限られることがあります。
一般的にFXのほうがゴールド(XAU/USD)よりもスプレッドが小さくなる傾向にあります。
また金(XAU/USD)取引では、レバレッジを制限されることもあります。
ゴールド(XAU/USD)の値動きの特徴
ゴールド(XAU/USD)の値動きには、次のような特徴があります。
ボラティリティがある
金は、株式や外国為替などのように高いボラティリティを持ちます。
金は資産選択の一つとして取り扱われるため、経済情勢や政治情勢などの外的要因によって価格が大きく変動することがあるためです。
例えば、金はインフレや通貨安などの経済的な要因によって、価格が上昇することがあります。
反対に、経済成長や米国中央銀行の政策などによって価格が下落することもあります。
金の価格は高い不確実性を持っているので、取引には慎重になる必要があります。
長期的に上昇トレンドを形成している
金は、長期的に見ると上昇トレンドを形成しているとされています。
これは、金は通貨のインフレや政治的な不安定などに対して避難資産として取り扱われるためです。
金は通貨や資産の価値が下落する際に、その価値を守ることができるため、投資家たちは金を避難資産として選んでいます。
また、長期的に見ると、金は株式や外国為替などの資産に比べ、比較的安定した収益を上げていると考えられます。
有事の際に買われやすい
金は有事の際に買われやすいといわれています。
金は、不安定な政治や経済情勢に対して安定性を提供するため、不安定な時期には需要が高
まるためです。
例えば、政治的な不確実性や戦争、経済危機などが起こると、投資家たちは金を選んで避難資産として保有することが増えます。
これにより、金の価格が上昇し、需要が高まることがあります。
また金は中立的な資産として、株式や外国為替などの資産とは独立した収益を上げることができるため、投資先を分散させたいときにも適しています。
FXとゴールド(XAU/USD)の値動きの関連性
FXとゴールド(XAU/USD)は、一般的には相関性が低いとされています。
金は、不安定な経済情勢や政治的な不確実性などに対して安全な投資先とされ、通貨のように短期間での値動きが大きくはならない傾向があります。
一方、FXは為替相場の変動によって値動きが大きくなり、通貨ペアによっても大きく異なる動きを見せます。
そうはいっても、ゴールド(XAU/USD)は金をドルで売買する取引なので、ドル相場の急騰や暴落は、ゴールドのレートにも影響を与えることがあります。
投資初心者はFXとゴールド(XAU/USD)どちらが稼げる?
FXと金は、投資方法やリスクによって適している投資先が異なります。
FXは、短期間での大きな収益を狙うために適しています。
FXは24時間市場であり、スプレッドも低いため、取引コストも低く投資リスクも小さいです。
また、高いレバレッジを利用することができるため、小さな資金でも大きな利益を上げることができます。
一方、金(XAU/USD)は、長期間の投資に適しています。
金は、インフレや政治的な不安などに対して安全な投資先とされ、長期的に上昇トレンドを形成しているため、長期投資には適しています。
スプレッドも高くなることがあり、取引コストも高くなりますが、長期的な観点から見ると利益は大きくなります。
どちらが適しているかは、投資目的やリスク許容度によって異なりますので、自分自身のニーズに合わせて選んでいただくことが重要です。
ゴールド(XAU/USD)取引の注意点やデメリット
ゴールド(XAU/USD)取引には、他の資産に比べ高いスプレッドがかかることがあります。
これは、市場が狭いため、取引手数料が高くなることがあるからです。
またCFD取引では、物理的な金を所有しないため、金の物理的な所有権を持つ投資とは異なります。
ボラティリティが高いので、大きな利益を狙える一方で、大きな損失を被る可能性も考慮しなければなりません。
ゴールド(XAU/USD)取引では、上記の注意点やデメリットを十分に理解し、リスクを適切に管理することが重要です。
ゴールド(XAU/USD)を取引する方法
ゴールド(XAU/USD)を取引するためには、金を扱う取引口座を開設する必要があります。
外国為替や CFD ブローカーなどが提供している口座を開設し、必要な情報を提供して、口座を開設します。
すでにFX用の口座を保有している場合は、その口座でXAU/USDやGOLDなどを取引できないか調べてみましょう。
FX業者によっては、専用の口座を別途開設しなければならないこともあります。
ゴールド(XAU/USD)を取引できる業者を選ぶポイント
ゴールド(XAU/USD)を取引する際は、業者選びも重要です。
次のポイントを意識してみましょう。
スプレッドが狭い
スプレッドが狭い業者を選ぶことで、取引コストを抑えることができます。
スプレッドとは、買いと売りの値差であり、取引にかかる手数料です。
スプレッドが狭ければ、それだけ取引手数料を抑えることができるため、利益を出すためには有力な要素になります。
しかしながら、スプレッドが狭いと言っても業者によって差があるので、取引をする前にスプレッドを確認し、取引コストを抑えるために適切な業者を選ぶことが重要です。
少額からでも取引できる
少額から取引できる業者は、初めて取引をする人や少額で取引をしたい人に適しています。
ゴールド(XAU/USD)取引にはリスクが伴うからこそ、最初は少額から始めてみましょう。
約定力が高い
約定力が高い業者を選ぶことで、取引がスムーズに進行することができます。
約定力とは、取引がすぐに成立する能力を指します。
約定力が低いと、不利なレートでポジションをもつことになるので、取引をする上で重要な要素になります。
ボーナスキャンペーンを実施している
取引業者が実施しているボーナスキャンペーンを利用することで、取引の利益を高めることができます。
たとえば、取引業者が実施しているボーナスキャンペーンを利用することで、取引量に応じてキャッシュバックやクーポンなどがもらえることがあります。
マイナススワップが少ない
スワップとは、翌日の取引における資金の貸し借りに対してかかる手数料です。
特に長期的な取引の場合は、スワップによって損益が大きく影響されるため、マイナススワップ(負の手数料)が少ない取引業者を選ぶことが望ましいです。
まとめ:投資初心者はFXに慣れてからゴールドに挑戦してみよう
FXとゴールド(XAU/USD)は、どちらもCFD取引としてひとまとめにされがちです。
しかしそれぞれリスクがあるので、注意点やデメリットについてもきちんと理解しておきましょう。
ゴールド(XAU/USD)はボラティリティが高く、うまくトレードできれば、FXよりも効率良く資金を増やせるかもしれません。
FXに慣れてきた方は、ゴールドに挑戦してみるのもオススメです。
しかし投資初心者の方は、まずはFXの基本から勉強してみましょう。