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カップウィズハンドル|コーヒーカップと似たチャート形状から急騰サインを探す

公開日:2021年5月1日 更新日:2022年3月25日

図解で分かるROC カップウィズハンドル

要するにカップウィズハンドルとは?

  • 値動きの上昇トレンドを示すチャートパターンの1つ
  • チャートがカップの部分とハンドルの部分になった時の形状
  • ハンドルの値がカップの上値ラインをブレイクした時が上昇のサイン

チャート分析をしている時、大幅な上昇トレンドの起点を知ることができれば多くの利益を獲得することができます。

「次のトレンドを知る方法はないかな?」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか?

カップウィズハンドルも上昇トレンドのサインを示すチャートパターンの一つです。

カップウィズハンドルは難しい計算などがないので分かりやすいため、多くのトレーダーが利用している方法です。

カップウィズハンドルにおける上昇サインの見方や、売買ポイントについて詳しく解説していきます。

カップウィズハンドルの概要

カップウィズハンドルは、チャートパターンの一つです。

基本的に株式市場で使用される指標ですが、FXでも利用されています。

コーヒーカップのカップと取っ手のような形がチャートに出現します。

カップウィズハンドルは上昇トレンド発生のサインとなります。下落から上昇をだどるカップの部分と、カップの淵から少し下がり再びカップの淵よりも上昇する取っ手のようなハンドルの部分のチャート形状となっています。

*画像挿入[alt=カップウィズハンドル]

下記画像に、カップ部分とハンドル部分が分かるようにしてください。

カップウィズハンドル

上の画像で示したチャートは、下落から上昇をたどるカップの部分と、カップの淵から少し下がり再びカップの淵よりも上昇する取っ手のようなハンドルの部分という、コーヒーカップのような形状となっています。

カップの部分とハンドルの部分のチャート形状を合わせて取っ手付きのカップのように見えるため、カップウィズハンドルと呼ばれています。

カップウィズハンドルは次のような投資家心理と状況から現れるチャートパターンです。

  1. まず相場が下落してカップの左側のフチが現れる
  2. 売りが一巡したことで徐々に売り圧力が弱まり、株価が横ばいになりカップの底を形成
  3. 「株価が下がりすぎ」という心理が働き株価が上昇しカップの右側の縁が形成
  4. 下落前の水準まで戻ったところで「利確したい」「ポジションを解消したい」という心理から反落
  5. 売りが一巡して株価は再度上昇

ハンドル部分の値がカップの上値部分をブレイクした時が上昇のサインです。

上記画像のように、カップウィズハンドルが出現したあとは、チャートが大きく上昇する傾向にあります。

カップウィズハンドルの特性

カップウィズハンドルがチャートに現れると、その後大きく上昇する傾向があります。

上昇のサインは「ハンドル部分の値がカップの上値ラインをブレイク」したときとされています。

チャートの上値がカップ部分の上値を超えてレンジブレイクすると、上昇トレンドを形成する傾向があります。

*画像挿入[alt=カップウィズハンドルの上昇サイン]

下記画像に、カップ部分とハンドル部分が分かるように、赤太字でチャートをなぞり、ハンドル部分がカップの上昇ラインをブレイクした図がほしいです。(2枚目画像の赤部分がカップ、青部分がハンドルです)

カップウィズハンドルの上昇ブレイクサイン

上の画像で示しているように、ハンドルの値がカップの上値ラインを超えたときに、チャートは大きく上昇します。

カップ部分の見極め方法

カップウィズハンドルを株式投資で活用する場合においてはカップ部分が以下の基準を満たしているかどうかを確認する必要があります。

  • カップ形成前から30%以上の上昇
  • U字型のカップかどうか

「カップウィズハンドルが発生した」と深く考えずにエントリーしても、実際には上昇しないダマシのパターンも多いので上昇のサインになる得るカップの条件を事前に確認する必要があります。

カップウィズハンドルにおけるカップ部分の見極め方法について詳しく解説していきます。

FXでも参考になるので理解しておきましょう。

カップ形成前から30%以上の上昇

まず、カップ形成前から30%以上の上昇があるかどうかを確認しましょう。

*画像挿入[alt=カップ形成前の直近の底値から30%以上の上昇(底値が100円の場合130円)]

下記画像のようにカップウィズハンドルの線を引き、カップ形成前直近の底値から上に向けて↑と、30%と記載してほしいです。

カップ形成前からカップ形成開始のカップのフチまでの値幅が30%以上上昇していないと上昇圧力が足りないと考えます。

上の画像でイメージを示していますが、例えばカップ形成前に100円の場合、カップ形成開始時に+30%超である130円以上である必要があります。

また、カップウィズハンドルは上昇トレンドの中でしか利用できないチャートパターンです。そのため前回の底値よりも30%以上は高い値で形成されていないと、その後大きく上昇しない可能性があります。

カップ形成前から30%以上上昇していないと、カップウィズハンドルは不成立となりますので気をつけましょう。その場合、当然チャート上昇のパターンではなくなります。

U字型のカップかどうか

カップが綺麗なU字型であることも重要です。

*画像挿入[alt=U字型のカップ]

下記画像のようにU字型のカップウィズハンドルの線を引いた画像がほしいです。

上の画像のようにカップウィズハンドルは、鋭いV字型ではなくできる限り緩やかな孤を描いた丸いU地の形をしている方が良いとされています。

これは、カップの底の部分で複数回小幅な下落をするからこそ、形成される形です。

これによって、腰の入っていない投資家をふるいにかけることができるので、本格上昇時により大きく上昇するということです。

本格上昇時にすぐに利確してしまうホルダーが少ない形だと言い換えることもできるでしょう。

ハンドル部分の見極め方法

確かな上昇サインと見つけるためにはハンドル部分の見極めも非常に重要です。

株式投資ではハンドル部分を次の4つのポイントで見極めています。

  • カップの上半分でハンドルが出現する
  • ハンドルは2週間以上の時間をかけて生成される
  • ハンドルの下げ幅は35%以内
  • ハンドルの下げ幅が徐々に短くなっている

ハンドル部分を見極めるための4つの重要ポイントについて詳しく解説していきます。

カップの上半分でハンドルが出現

ハンドルが出現する場所が、カップの半分よりも上かどうかを確認しましょう。

次の画像で示しているようなイメージです。

*画像挿入[alt=ハンドルの出現場所はカップの半分よりも上]

下記画像のようにハンドルの出現場所がカップの半分よりも上となるよう線を引いた画像がほしいです。

カップの半分よりも下や、10週移動平均線よりも下で形成されたハンドルは上昇の圧力が足りずに下落に転じてしまうリスクがあります。

次の画像で示したチャートは10週移動平均線よりも下でハンドルが形成されたケースで、その後は上昇せずに下落する流れになっています。

*画像挿入[alt=10週移動平均線よりも下でハンドルが形成されたケース]

なお、カップウィズハンドルは原則的に5分足や1時間足では使用することができないチャートパターンで、基本的に週足で使用されるチャートパターンであると理解しておきましょう。

まずは、ハンドルがカップの半分よりも上か下かという点をしっかりと確認しましょう。

2週間以上で生成される

下の画像で示しているように、ハンドル部分は2週間以上の時間をかけて生成されるのがよいとされています。

なお、5分足などの短期のチャートでカップウィズハンドルのチャートパターンは存在しないわけではありませんが、それでは2週間以上の時間をかけたハンドルを探すことはできないので、5分足でのハンドルは長期のトレンドを知るためにはあまり意味がないと言えます。ハンドル2週間以上かけて生成されることを確認しましょう。

*画像挿入[alt=ハンドルは2週間以上かけて生成]

下記画像のようにハンドルが形成されている画像に「2週間以上」と記載された画像がほしいです。

この2週間は、長期間、腰を据えてポジションを持つつもりのないトレーダーをふるい落とすための時間で、ある程度長い期間をかけて形成された方が、より大きな上昇につながると言われています。

あまりにも短い期間で形成されているハンドルは、上値ラインブレイク後にすぐに下落に転じてしまうリスクもあるので、できれば2週間以上の時間をかけてゆっくりと形成されているハンドルの方がよいでしょう。

ハンドルの下げ幅は35%以内

カップが形成され、ハンドルが出現すると、ハンドルは下落していきますが、その下げ幅が短い方が大きな上昇につながりやすくなります。

下の画像で示しているように、カップのボトムからトップまでの幅に対するハンドルの下げ幅は35%以内の方がよいでしょう。

例えばカップの上値が100円の場合には、35%以内の下落に収まるよう65円以上のところでハンドルが再度上昇に転じるのが望ましいと言えます。

*画像挿入[alt=ハンドルの下げ幅はカップの上値から35%以下]

下記参考画像のようにカップウィズハンドルの線を描き、ハンドルの下げ幅がカップの上値から35%以下と記載した画像が欲しいです。

あまりにも下げ幅が大きいと、上昇せずにそのまま下落に転じてしまうリスクもあるので、下げ幅はできる限り小さく、具体的には35%以下の下げ幅を目安としましょう。

ハンドルの下げ幅が徐々に短くなっている

カップの上値ラインをブレイクするまで、ハンドルは複数回出現しますが、このハンドルの下げ幅が出現の都度徐々に短くなることも重要なポイントです。

イメージは次の画像でご確認ください。

*画像挿入[alt=ハンドルの下げ幅が徐々に小さくなる]

下記参考画像のようにカップウィズハンドルの線を描き、ハンドルの下げ幅が徐々に小さくなる画像が欲しいです。

ハンドルの出現の都度、下げ幅が徐々に短くなっているということは、下げの圧力が弱まっており、潜在的に上昇の余地があるということです。

ハンドルの下げ幅が段階的に弱まった状態からカップの上値をブレイクした場合には、上昇圧力が非常に強いので大きく上昇していく可能性が高くなります。

一方、下げ幅が段階的に大きくなっている切り下がりの状態の場合には、例え上値をブレイクしたとしても、上昇しきれずにすぐに下落に転じてしまう可能性もあるので注意が必要です。

カップウィズハンドルの売買ポイント

カップウィズハンドルの売買ポイントは次の2つです。

  • 上値ラインブレイク直後に買い
  • 調整でブレイクラインを反発した時に買い

これら2つのポイントを確認する前に、トレンドが上昇トレンドか下降トレンドかということだけは確認してください。

カップウィズハンドルは上昇トレンドだけを示すパターンですので、下降トレンドで出現してもほとんど意味はありません。

まず、上昇トレンドで出現しているということを確認しましょう。

上値ラインブレイク直後に買い

まずは、ハンドルがカップの上値ラインをブレイクした瞬間がエントリーポイント(次の画像を参照)になります。

*画像挿入[alt=上値ラインブレイク直後]

ハンドルが上値ラインブレイク

カップウィズハンドルは、「ハンドルがカップの上値をブレイクしたら上昇する」というチャートパターンですので、ブレイクのタイミングを意識しましょう。

しかしカップ出現後、何度もハンドルは上下を繰り返します。一度目のハンドルでブレイクするとは限らないので注意しましょう。

調整でブレイクラインを反発した時に買い

ハンドルがカップの上値ラインをブレイクした後には、調整が入ることが多いです。

調整後に、再び上昇した時にもエントリーポイント(次の画像を参照)になります。

*画像挿入[alt=上値ラインブレイク後の調整]

カップの上値を上にブレイクした→調整によって下落しカップの上値を下にブレイク→再度反発してカップではなくハンドルの上値をブレイクした画像の作成をお願いいたします。ƒ

調整でブレイクラインを反発

カップの上値を上にブレイクした後、調整によって下落しカップの上値を下にブレイク。そして再度反発してカップではなくハンドルの上値をブレイクすればさらに上昇が継続します。

ブレイクできない場合にはその後下落する可能性も考慮して利確するなど、調整に入った際にエグジットやエントリーを検討するとよいでしょう。

上昇時に出来高が高く、下降時には出来高が低いことを確認

カップとハンドルの形を見るだけでなく、出来高を確認することも重要です。

カップやハンドルが形成される際の上昇時には出来高が高いこと、ハンドルの下降時には出来高が低いことを確認しましょう。

上昇時に出来高が高く下降時に出来高が低いということは、それだけ上昇の潜力が高く下降の力が弱いことを示しています。

そのため、ハンドルがカップの上値をブレイクした時には大きく上昇することが予想されるので、できる限り上昇の出来高が強い時にエントリーするとよいでしょう。

反対に、下降の出来高が大きい時には上昇を開始してもすぐに下落してしまうリスクもあるので注意が必要です。

カップウィズハンドルの注意点

上昇のサインを非常に分かりやすく知ることができるカップウィズハンドルですが、次の2つ点だけには注意する必要があります。

  • ダマシも多い
  • 売りのエントリーポイントは把握できない

チャートの形だけを見て上昇のサインだと思っても、実は上昇しないことも珍しくありません。

また、カップウィズハンドルで見極めることができるので上昇時のみであるため、売りのエントリーポイントを見つけることはできないという点にも注意しましょう。

ダマシが多い|出来高の確認も重要

カップウィズハンドルはダマシも多いチャートパターンです。

「カップとハンドルが生成された!」と判断して買いエントリーをしても、下落してしまうことは決しても珍しい話ではありません。

ダマシに引っかからないためにはまずは次の条件を満たしたカップとハンドルになっているかを確認しましょう。

名前成立条件
カップ・カップ形成前から30%以上の上昇
・U字型のカップかどうか
ハンドル・カップの上半分でハンドルが出現する
・ハンドルは2週間以上の時間をかけて生成される
・ハンドルの下げ幅は35%以下
・ハンドルの下げ幅が徐々に短くなっている
 カップとハンドルの条件

これらのカップとハンドルの条件を満たしているかどうかに加えて、出来高の確認も重要です。

  • 上昇時:出来高UP
  • 下落時:出来高DOWN

カップとハンドルの生成条件+出来高の条件を満たしているかどうかをしっかりと確認することで、カップウィズハンドルが大きな上昇に繋がる可能性が非常に高くなります。

ダマシに引っかからないためには、さまざまな角度から確認することが重要です。

売りのエントリーは見極められない

カップウィズハンドルは売りのエントリーポインを見極めることはできません。

カップウィズハンドルは上昇トレンドを表すチャートパターンですので、知ることができるのは買いのエントリーポイントのみとなっています。

つまり、下降トレンドでは活用することができないチャートパターンですので、相場全体が下落傾向にあるときに、いくらカップウィズハンドルが出現してもエントリーポイントにはならないので注意しましょう。

カップウィズハンドルの成り立ち

開発者

ウィリアム・オニール

種類

チャートパターン

歴史

アメリカの有名投資家であるウィリアム・オニールが1988年に出版した 『How to Make Money in Stock 「オニールの成長株発掘法」』という著書の中で初めて紹介されたチャートパターンです。

オニールがさまざまなパターンを分析した結果、上昇の起点なるチャートパターンとしてカップウィズハンドルという形になることを発見し、著書の中で紹介しました。

豆知識

開発者であるウィリアム・オニールは1962年10月から1964年12月までのたったの26ヶ月で、投資によって資金を20倍に増加させています。

そして30歳の時に投資管理研究会社「ウィリアム・オニール社」を設立し、「数年以内に数倍、数十倍となる成長株を狙う」というグロース投資家として名をはせ、多くの投資家がその投資方法を真似ています。

カップウィズハンドルの重要性を指摘しているのはウィリアム・オニールだけではありません。

成長株投資法という投資法を提唱した著名な投資家であるマーク・ミネルヴィニも著書の中でカップウィズハンドルの重要性についてかなり長い紙面を割いて説いています。

それだけカップウィズハンドルは「時間をかけて資産を数倍にする」という投資手法では欠かせないチャートパターンです。

まとめ

カップウィズハンドルは上昇トレンドを示すチャートパターンの1つです。

チャートからカップとハンドルを見つけるだけで比較的簡単に上昇トレンドを知ることができるので、投資初心者でも活用しやすいチャートパターンです。

ただし、カップウィズハンドルは上昇の起点を知ることしかできないので下降トレンドでは活用できません。

「買いのエントリーポイントを知りたい」という場合には、チャートからカップウィズハンドルを探してみるとよいでしょう。

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