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ボリンジャーバンド|順張り・逆張りの使い方を実例で解説【FX初心者】

2022年10月27日 公開 
2023年01月30日 更新

FXトレーダーはトレンド相場とレンジ相場、それぞれの場面で臨機応変に立ち回らなければなりません。

レンジ相場とは、上昇トレンドも下降トレンドも発生しておらず、値動きが横ばいになっている相場を指します。

FX初心者のうちは、ちょっとした値動きに振り回されて対応を誤りがち。

そんなFX初心者に「相場が今どれくらい珍しい値動きしているのか」を教えてくれるのが、ボリンジャーバンドです。

7本のラインで作られた帯(バンド)の見方が分かれば、トレンド相場でもレンジ相場でもしっかり対応できます。

早速、詳しく見ていきましょう!

ボリンジャーバンドとは

ボリンジャーバンドとは、金融アナリストのジョン・ボリンジャーが考案したテクニカル指標です。

通常のボリンジャーバンドでは移動平均線と、移動平均線を中心に上下に3本ずつ表示します。

ボリンジャーバンドのチャート

移動平均線とは、一定期間における価格の平均値を折れ線グラフにしたものです。

ボリンジャーバンドでは主に、期間が20~25の移動平均線を使います。 

標準偏差は、データの珍しさをあらわしています。

例えば、テストの偏差値で考えてみましょう。

みんなが良い点をとっているテストで100点をとっても、偏差値は高くなりません。

しかしみんなが低い点しかとれないテストで100点をとれば、偏差値は高くなります。

チャートにおける標準偏差も同様で、値動きが大きいときにレートが激しく動いても反応しません。

一方、穏やかな値動きが続いているときにレートが激しく動くと、標準偏差のラインが強く反応します。

標準偏差はσ(シグマ)であらわします。

チャート上では、中心線(移動平均線)に近いものから±1σ・±2σ・±3σです。

それでは、レートが標準偏差のラインの範囲内に収まる確率はどれくらいだと思いますか?

実はチャートを統計学的に分析したところ、次のような結果が出ているのです。

  • ±1σの範囲内に収まる確率 …… 68.3%
  • ±2σの範囲内に収まる確率 …… 95.5%
  • ±3σの範囲内に収まる確率 …… 99.7%

この確率論を使ってトレードするのが、ボリンジャーバンドです。

ボリンジャーバンドでは一般的に、95.5%の高確率でレートが収まる±2σをエントリーに使います。

±1σでは反応しない可能性があり、一方±3σまで待つとエントリータイミングを逃してしまうからです。

ただし、必ずしも±2σでエントリーしなければならないわけではありません。

±1σや±3σでエントリーするトレーダーもいます。

あくまでボリンジャーバンドを使った手法の一例と考えてくださいね。

それでは、実際のチャートでボリンジャーバンドの詳しい使い方を見ていきましょう。

ボリンジャーバンドの使い方

ボリンジャーバンドでは一般的に、+2σを横ばい(レンジ)の上限として売り、-2σを下限として買います。

逆に95.5%の確率で収まるはずの±2σを抜けた場合は、トレンド発生のサインです。

トレンドと同じ方向に向かってエントリーします。

いまがレンジ相場かトレンド相場かは、バンドの形でも判断できます。

ボリンジャーバンドが横ばいまたは等間隔で並んでいる

ボリンジャーバンドのエントリーポイント

ボリンジャーバンドが横ばいまたは等間隔で並んでいるときは、レンジ相場です。

レンジ相場の鉄板トレードは、上限からの売りと下限からの買いです。

繰り返しになりますが、ボリンジャーバンドではレンジの上限を+2σ、下限を-2σと考えるのが一般的です。

±2σにタッチしたら、エントリーしましょう。

レンジ相場は値動きが少ないので欲張らず、早めの利益確定がオススメです。

ボリンジャーバンドが広がっている

ボリンジャーバンドのスクイーズ&エクスパンション

ボリンジャーバンドが上下に広がっているときは、トレンドが発生しています。

±2σを抜けていく可能性が高く、±2σでの反発を狙うエントリーはオススメできません。

本来レンジの上限・下限となるはずの±2σを抜けていったら、それはトレンド発生のサインです。

+2σを上に抜けたら買い、-2σを下に抜けたら売って、トレンドについていきましょう。

レンジ相場とは異なり、うまくトレンドに乗れたら利益を伸ばしてみてもいいですよ。

ボリンジャーバンドの注意点

ボリンジャーバンドを使うときの注意点は、損切りのタイミングです。

ボリンジャーバンドでは、エントリーのタイミングは±2σで判断します。

しかしもし±2σで予想どおりの値動きをしなかったとしても、安易な損切りはNG!

±3σまで待つか、その他の損切りルールに従いましょう。

例えばこの相場では、ボリンジャーバンドが横ばいなのでレンジ相場と判断して、-2σで買います。

ボリンジャーバンドの損切りNG例

しかしレートは-2σを下抜けて、含み損が発生しました。

ここで「-2σに反応しなかった!」と思い、あわてて損切りしてはいけません。

その後チャートは-3σに反応して、上昇していきました。

±2σはあくまでエントリーの目安。

損切りは±3σを抜けたときや、含み損が許容範囲を超えたときに行います。

ボリンジャーバンドを使えば、FX初心者でも相場状況にあわせて臨機応変に立ち回れます。

「ローソク足だけでは何をすべきか分からない」という人は、ボリンジャーバンドを使ってみましょう。

このほかFX全般については、こちらの記事で詳しく解説しました。

FXを安全に始め、かつ勝てるようになりたい人は必見です。

監 修
Runchaテクニカル分析チーム

トレード体験アプリ「Runcha」のテクニカル分析チームが作成と監修をしています。


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内田 まさみ ラジオNIKKEI
日経CNBCの番組パーソナリティ
経済雑誌多数連載中
山中 康司 金融リテラシー協会 代表理事
アセンダント取締役
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